昆虫の呼吸は人間の呼吸よりも効率がいい!

昆虫の呼吸は人間の呼吸よりも効率がいいことをご存知でしたか?

人間のほうが進化していると思いましたか?
昆虫は大昔からいる大先輩なのです。
その効率の良いい呼吸について調べてみました。

まず、昆虫はどうやって呼吸しているかご存知でしょうか。

まず私達人間は、一度酸素を肺に取り入れてから身体に送る。そして血管などを通って体の隅々の細胞に酸素、栄養を送るという方法で呼吸しています。

では虫はどうなのか。
なんと昆虫の場合は肺呼吸でもエラ呼吸でもありません。

ではどうやっているのか。
昆虫には、身体の側面に穴が何個かあります。それを気門といって空気が通るパイプみたいなものです。
その気門から入った空気は「気管」という管を通って昆虫の全体の細胞に空気や栄養が送られる。
このような方法で呼吸を行っています。

では、なぜこの呼吸が人間の呼吸よりも効率がいいのか。
その理由は、昆虫の呼吸の場合は直接酸素を細胞に遅れるわけだから無駄がない。

簡単に言えば人間は栄養を取り込むときに一度他の場所を経由してそれぞれに送っているのですが、昆虫の場合は細胞それぞれに直接補給しているような感じです。
(この昆虫の呼吸のことを拡散輸送と言います。)

では、昆虫の呼吸が本当にいいのかというとそうでもないみたい。
メリットもあるけれどデメリットもあるみたいです。

そのデメリットは
昆虫の呼吸は拡散輸送というのですが、拡散というと煙みたいに周りにモワッっと広がりますよね。
昆虫の呼吸は気門を通して体内に空気を取り入れるため、体内の酸素濃度は外の空気より比べて低くなる。
すでに取り入れている酸素は身体に運ばれているから、エネルギーとして使われ濃度的に低くなる。
すると体内で酸素濃度の高い低いができると、濃度を一定に保とうという働きが起こって、濃度が濃いほうが低い方に向かって広がっていく。
この拡散、簡単に行ってしまえば、身体が小さいと酸素の流れが強くなる、反対に身体が大きいと流れが弱くなる。流れが弱くなると酸素を十分な量送れなくなる。

効率は良いけどデメリットは大きくなることはできない。
大きくなれば酸素が送れず栄養不足になってしまうから。

これは前に投稿した「昆虫が大きくなれない悲しい理由!」にも繋がりますが、
拡散輸送という呼吸方法なので大きくなることができない。
大昔は酸素濃度が高かった為大きくても問題はなかったみたいです。
ある研究によると酸素濃度が高い場所で昆虫を育てた結果。
約15%サイズが大きくなったという研究結果が出ているため大昔の昆虫は大きいことの理由もわかりますよね。

ただ古生代時代を完璧に再現できていないため、はっきりと答えが見つかっていないことも事実です。

今回は昆虫の呼吸の効率の良さについて調べてみました。
昆虫の呼吸方法の名前は 拡散輸送
メリットもデメリットもあることがわかりました。
当たり前に口でスーハースーハーしている人間ですが
口で呼吸できるのは人間だけでエラや鼻で呼吸するのがほとんど
当たり前でも調べてみると面白いですね!