虫が大きくなれない悲しい理由!

子供のときは大丈夫だった昆虫。大人になると苦手になる人も多いのではないでしょうか。
皆さんはなぜ昆虫が大きくなれないかご存知ですか?
世界にはまだまだ知らない昆虫がたくさんいます。

例えば、ニュージーランドの固有種の「ジャイアント・ウェタ」をご存知でしょうか。
これはバッタの仲間で、「昆虫の中では大きい部類に入るカマドウマやクロギリスの中でも特に大きい。大型のものでは脚や触角を含めない体長でも10センチメートル、体重は通常でも35グラムある。抱卵した雌個体で約70グラムのものが採集された記録があり、これは世界一重い昆虫の1つ(Wikipedia参照)という昆虫もいます。

しかし、この「ジャイアント・ウェタ」は絶滅の危機に瀕している。
その理由は、ニュージーランドに人間が入って、環境を変えてしまったからと言われています。

そして今回の本題、なぜ昆虫は大きくなれないのか!

虫、昆虫は人間よりもっと昔から地球に存在しました。大先輩です。
そんな大先輩の虫たちは、大昔はもっと大きかったのです。

例えば「メガネワラ」というトンボは70cmはあったと言われています。
もちろん現代にはいませんが、今から約3億年ほど前にはメガネワラは存在していたと言われています。

今存在している大きなトンボはオーストラリアに生息している「テイオウカシヤンマ」というトンボで約16cm程です。

ではなぜ大昔には大きかった虫たちは、今はこんなに小さくなってしまったのでしょうか。
これには様々な説があります。
大きすぎて動けなくなる。天敵が減ったから、大きい必要がなくなったなどなどありますが、
今現在有力な説は「酸素供給によるもの」ではないかと言われています。

これは、虫と人間の呼吸の仕方の違いで説明。
人間は肺呼吸ですよね。
では虫は?肺とかエラ呼吸でしょうか。
まずは虫の呼吸について説明します。
虫は身体の側面に穴が何個かあります。それを気門といって空気が通るパイプみたいなものです。
その気門から入った空気は「気管」という管を通って虫の全体に空気を送られる。

これがどうして酸素供給につながるのかというと、今の地球は大昔の地球に比べて酸素濃度が低い。大昔だと酸素濃度は32%程、現代は21%程という研究結果が出ていて、それが主な要因ではないかと言われています。

酸素濃度が以前よりも薄いから、細胞に十分に酸素が栄養として行き渡らない。
そのため体を小さくし細胞に栄養が行き渡る様になったと言われたいます。

先ほど紹介した「ジャイアント・ウェタ」もそうですが、現在、絶滅の危機に瀕するしていると言いました。その理由は人間の入ったせいで環境が変わったことです。
やはり、いちばん環境を変えてしまうのは人間で、人間が住みやすいように勝手に環境を変えてしまっていますが、そのせいで絶滅してしまう生物もいることを忘れないようにしていきたいですね。