「なんかこの人、初対面なのに話しやすい…」そんな経験はありませんか?
実はそこには「類似性の法則」という心理的な働きがあります。人は、自分と共通点がある相手に強く親近感を抱きやすい傾向があるのです。
今回は、初対面でもグッと距離を縮められる“親近感”の正体と、それをうまく使って人間関係をスムーズにするコツをご紹介します。
「類似性の法則」とは?
類似性の法則とは、共通点が多い相手に親しみや好意を感じやすくなる心理のことです。
例えば、趣味や出身地、使っている言葉、服の系統などが自分と似ていると「この人、なんか合いそう」と感じやすくなります。
共通点があるだけで、心のハードルはぐんと下がります。
「似ている」だけで好感度が上がる理由
人は、自分自身に対してポジティブな感情を持つことが多いため、
- 自分と価値観が近い
- 似たような考え方をしている
- 共通の話題がある
という相手に対しても、無意識に好意を抱きやすいのです。
これは恋愛だけでなく、友人関係や職場でも当てはまる法則です。
日常で使える「親近感を生む」テクニック
ちょっとした工夫で、相手との共通点を引き出すことができます。
- プロフィールやSNSから相手の趣味や好みを把握する
- 初対面では「どこ出身ですか?」「好きな食べ物は?」など話題を振る
- 「実は私もそうなんです!」と自分との共通点をさりげなく伝える
会話の中での「共通点発見」が、心の距離を一気に縮める鍵になります。
実例:共通の趣味で距離が縮まった話
ある会社の入社初日、緊張していた新人が、休憩中に「漫画が好き」と話したところ、
先輩社員が「えっ、自分も◯◯が好きです!」と食いついてくれたそうです。
そこから急速に会話が弾み、数日後には一緒にカフェに行くほどに。
共通の“好き”は、最強のコミュニケーションツールです。
注意点:似ているだけではダメなケースも
以下のような場合は、逆にマイナスになることも。
- 共通点を強調しすぎて嘘っぽくなる
- 相手が“自分だけのこだわり”だと思っている話題に便乗する
- 無理に話を合わせようとして会話が不自然になる
「似てるね」と感じさせるには、自然さと誠実さが大切です。
たとえ話:「知らない同士」でも盛り上がるスポーツ観戦
スポーツバーで隣に座った人と、同じチームを応援しているだけで、ハイタッチを交わし、すぐに仲良くなれた。
これは類似性の法則の効果そのもの。
たとえ言葉を交わしたことがなくても、共通の“旗”があると人は自然とつながるのです。
まとめ
- 類似性の法則は「自分と似た相手に親近感を感じる」心理
- 共通点を見つけることで、人間関係がスムーズになる
- ただし不自然な合わせ方は逆効果になることも
おわりに
人間関係の距離を縮めたいとき、相手との“共通点探し”はとても有効です。
「なんか合うな」と思ってもらえるきっかけを、自分から仕掛けてみましょう。
親近感は、自然な“似ている”の中に生まれます。